久しぶりの更新です。
今、修理している車両はカワサキZXR400R M4純正FCR32が装着されているレーサーレプリカです。
長期放置による不動車です。
この車両を復活させるためキャブの分解清掃を何回もしています。
でも、まったく完調にならないのです。
状態は調子良くアイドリングはするが普通にアクセルを開けるとエンジンがストールする。
ゆっくりアクセルを開けるとなんとか吹ける。
吹けると問題なく加速していくが危なくて乗れない!
初めはよくわからなかったがFCRには非分解部が存在しその中には複雑な形をしたパッキンがあることがネット調べでわかりました。
その非分解部のパッキンが逝ってしまうと京浜からの部品供給は無いのでFCRはゴミになると他のブログにも掲載されている、また有名なキャブレター修理店でもここが逝くと受け付けてもくれないようです。
初めてのFCRでしたが古くなるとパッキンが劣化しキャブ本体の交換となるようです。
同じようなことで世の中のFCRユーザーは問題を抱えているようです。
しかし、ないなら作ってしまう凄い方がいました。
有り難い事に困っている世の中のFCRユーザーのために販売もしています。
本当に待ってましたと言うところでしょう!
このパッキンセットがあればFCRも復活出来ると思いFCR32を全分解して非分解部分を開放!
やっぱりというかボロボロのパッキンが出てきました。
このキャブは94年式なのでもう21年経過しているので当たり前かもしれません!
しかし非分解を開放してしばらく観察するとなにかが違うことに気づきました。
そう、このFCRはメーカー純正なのでチョーク機能があったのです。
それも全てのキャブにではなく一番左側だけチョークはなく他の三機にはチョーク機構が付いてるというような中途半端!
写真でもわかるように
上側はチョークなしキャブ
下側はチョーク付きキャブ 横長オーリングの中に穴が空いています。
こちらはフロート室から見た写真。
上がチョークなし
下がチョーク有り
こちらはチョーク付きですがあまりにもパッキンの劣化が激しくて3機中1個しか形が残りませんでした。
こちらはチョークなし、当然ながら穴も空いてません。
販売されているパッキンセットの写真を確認するもこの部分の横長オーリングは入っていません。
困った結果パッキンセットをヤフオクでも販売されていたので質問してみると量産にトライしていただけると非常に有り難い回答を頂きました。
これで世の中の純正チョーク付きFCRも復活出来そうです。
FCR非分解パッキン製作者様へ
横長オーリングのサイズですがノギスで測りましたが多少誤差が発生してるとおもいますが下記の図面どうりです。
横長オーリングの厚みは0.7mm有りました。(たぶんやせてます。)
この寸法はキャブアッパー側の鋳型部から採寸しました。
横長オーリングについては厚み以外は測っていません。
縦外7.5mm 縦内4.3mm 幅1.4mm
横幅外19.4mm 横幅内22.5mm 幅1.35mm
不明な点や再度採寸の要望があればコメントください。