こんにちは~
前回はカバー類を加工に出していたので作業は中断になっていましたが
ホンゴウブラストワークからカバー類が帰ってきたので作業が進みましたが数日分まとめてます。
加工前
加工後
1、クラッチカバー・スプロケカバー・コンタクトカバー・マグネットカバー
(サンドブラスト後にクリア塗装)
2、オイルパン・オイルフィルターカバー
(サンドブラスト→密着防錆プライマー塗装→ガンコート塗装)
塗装色#2408 Silver
どれも中古です。錆びは有りますが傷も無く再生ベースにはもってこいの状態だったので仕上がりも綺麗です。
エンジンを組み立てるにもカバー類が帰ってくる前に一つやらなくてはいけないことがあったのです。
それはエンジンをテストする盆栽カタナ号の車検です。
車検の準備はタンデムベルトの取り付けとHIDを普通のH4バルブに交換するだけ
久しぶりのエンジン点火で、すんなりエンジンは掛からないかなと思っていましたが一発で始動!
アイドリングは少し悪いですが車検を受けるには問題ないのでそのまま車検場に向かい光軸もさわらずそのまま合格!
そして、次の日に一気にエンジンを降ろしてやったぜ!
エンジン降ろしは一人で降ろすことができました。
やはり、道具があるとエンジンを降ろすのも割りとすんなり出来ます。
メンテナンススタンド・ジャッキ・台(プラケース)があれば一人でも可能です。
ジャッキの上には5mmのゴム板を敷いてるのでエンジンにも傷が付きませんでした。
簡単すぎる説明をすると・・・
- メンテナンススタンドで車体をたてる。
- シート・タンク・カウル・マフラーを剥ぎ取る。
- カウルステーを全て外さず持ち上げるように固定
- キャブとエアクリを外す
- 電装系の切り離し
- ドライブスプロケ取り外し
- フレームに水道ホースを切って固定、養生する。
- フレームの下にゴム板を敷いたジャッキでエンジン下にセット
- エンジンタペットカバー取り外し
- エンジン固定ボルト取り外しジャッキUPする。
- エンジンが前に倒れるのでオイルフィルター下部にゴム板追加して安定させる。
- フレームの横にエンジンと同じ高さか少し低い台を用意してゴム板ではしごを掛けるようにしながら台の上に移動させて台の上で安定させる。(エンジンは右抜きのほうがやりやすい)
- フレームの下に置いてあったジャッキを台の横に置いて高さを合わしてジャッキに移動後、下に降ろしてタイヤ付き台車に移動させて終了。
言葉で書けばこんな感じになります。
めんどくさい作業ですがゆっくりやれば安全です。
そして、エンジン組み立てに入ります。
オイルパンとオイルフィルターの取り付け。
エンジンを台の上に置き直してフレームの横に移動。
ゴム板をフレームと台の間にもう一枚追加してフレームの中に入れます。
腰下だけですがかなりの重量になっているので重いですが持てないことも無いです。
さくさく組んでいきます。
ヘッドを載せてカムをセットしバルブタイミング確認します。
そして次期オーナーの中間チェックを受けてクラッチの組み込み!
組み込み前にオイルパン内にエンジンオイル1Lを入れて指でオイルポンプを廻しエンジン内にオイルが行き渡るようにしてやります。
エンジン始動時の焼付き防止のためのおまじないですね~
ここでクラッチの問題が発生していました。
初期型エンジンのクラッチプレートは9枚で後期エンジンのクラッチは10枚です。
あまりにややこしい話になるので次回にします。
ちなみに初期型エンジンと後期型エンジンの違いはクラッチだけではないのでなかなか面白いかもしれません。
カバーをサンドブラストをしてクリア塗装をしてもらったのですが綺麗なのはいいのですがクランクケースの色とあまり変わらないのでなんか味気ない
ジェネレーターカバーも初期型マジックにやられて別の部品を入手。
不細工なエンジンになってしまいましたが梅雨時期の今は早くエンジンを掛けないと中身が錆びてしまうので我慢して装着。
キャブを取り付けてエンジンオイルを規定量入れ、クランクを廻してガソリンをキャブに充填しエンジン始動準備完了!
いよいよデッドストックの部品がエンジンに変わる時がやってきた。
チョークは引かずにセルスターターを押してクランキング開始
「キュルキュル」と廻してもすぐに掛からず一旦クランキング停止
なぜだ?
お!キャブにガソリンを入れたがPRIにした時間が短くてガソリンが少ないかも知れないと思いながらも、もう一度クランキング開始
少しアクセルを開けながらクランキングをするとエンジンに火が入りマフラーから白煙が一瞬、黙々と出たがすぐにおさまりエンジン始動成功。
最後に同調・エアー調整・点火時期の調整をして完了。
よし、目覚めたな。
さて、久しぶりに散歩に出かけようか!