今回はGSX1000Sの腰下の組み立てです。
新品クランクケースAssy
パーツNo11300-49822
パーツリストで確認するとGSX1000Sの部品番号の末番が1
こちらの方は末番が2なので1000のケースでも少し改良されたケースかも知れません。
ダンボール箱は汚いですが中身は当時のままで錆びも無く良好。
製造されてからかなりの年月が経っていますがいよいよ部品からエンジンに変わる時がやってきたという感じでしょうか!
新品クランクケースAssyの内容ですが詳しく書いておきます。
- アッパーケースとロワケースを位置決めするダウエルピン2個
- ユニオン(右クランクシャフト部分に入るオイルジェット)1個
- 上下ケースの止めるボルト複数
上記の内容が新品ケースAssyの内容です。
新品なので製造時の切削した切粉の掃除が大変でエアブーローするとものすごい量のアルミ辺が散乱!
安全メガネを装着して上下ケースの清掃&洗浄で半日掛かってしまいましたがこの作業はしっかりやらないと痛い目にあうので手は抜けません。
こちらはオークションで以前買った中古GSX1000Sのクランクケースです。
こちらのケースの中にはシフトフォーク・ドラムなどが付いていたのでこちらを外して洗浄後、新品ケースに組み込みます。
クランクシャフトは当時ヨシムラGSX1000Sカタナレーサーのスプリントレース用に製作されたものでマグネットローターが専用のものが必要なのと出力ギヤーがレース用なので一度分解してドナーのノーマルクランクシャフトと組合わせる事で使えるようになりますが今回は中古クランクシャフトを使用。
中古GSX1100Sミッションのオーバーホール
カタナ1100といっても1000と部品は同じなので中古品をオーバーホールして使用します。
カウンター側ミッションの分解はギヤーが圧入されているので油圧プレス機が無いと抜けませんが頑張ってギヤープーラーで抜き取りに成功!
無事に分解出来ました。
中古ミッションの分解時の写真はありませんがミッション自体の程度が悪くカウンター側のギヤーは交換が必要でした。
以前、安く購入した新品のギヤーとベアリングを使い部品を注文します。
足りない消耗品は全て交換!
まだ、ドライブシャフトも出たので新品に交換してやりましたがすごい金額になってしまいました。
これだけ交換するとほとんど新品ミッションと変わらなくなってしまいましたが長く乗るためには必要かなと思いますがお財布が厳しい。
ミッションの組み付けですがドライブ側はスナップリングで組み立て出来ますがカウンター側はそうはいきません。
組み立てるには油圧プレス機が必要なんです。
サービスマニュアルを参照して組み立てますが111.4~111.5mmの余裕が0.1mmしかなく何回も確認しながら圧入!
0.1mmしかクリアランスがないので圧入するだけで神経を使うので疲れてしまいます。
そんでもってミッションが完成!
出来上がったミッションとクランク・Oリングをアッパーケースに載せて液体ガスケットを塗って閉めますが何回も確認して合体させますが、なぜか不安が残ります。
これで腰下は出来ました。
まだ、オイルパン・クラッチカバー・オイルフィルターカバー・マグネットカバーなど加工に出しているので作業はここでストップ