クランクケースの状態チェック
1KTのアッパーケース側のスタッドボルト・ダウエルピンの取り外しをしましたが中々の固着。
まあ、簡単には抜けないと思い写真の手前左側の部分からバイスプライヤーで摘まんで回すのですがバイスでも滑り回りません。
次にガスバーナーで焼きました。
カセットコンロ用なのでスタッドボルトの先分しか熱が行かずダメ。
バイスで摘まんだのでスタッドボルトは絶対に抜かなくてはならない。
しかし、抜けない。
次に考えたのはセルフロックナットをねじ込んでガスバーナーで真赤になるまで焼いてハンマーで叩いてスタッドボルトから抜けないように先を潰す。
そしてストレートメガネを掛けて回すとやっと抜けました。
一本抜くのに半日以上掛かってしまい大変でした。
折れなくてよかったですがダウエルピンがまだ残っている。
摘まんでも叩いても抜けないのでリューターで削取ってやっと一個出来ました。
取り外したスタッドボルト!
もう、異常に固いスタッドボルトとやりあう気力とリスクを考えると外さない方が賢明と考えてやめようと思いました。
しかし、トライしないのも嫌だったのでダブルナットで再挑戦すると3本抜けて結局半分は抜けました。
でも、全て抜かないと意味がなので最初からさわらなければよかったと後悔です。
次にクランクケースに圧入されているマウントブッシュですがゴムが劣化しているので交換しないと駄目そうだ。
3XCのロワケースは特に問題ない。
汚れすぎで汚いくらいだ!
一番、重要な1KTのアッパーケースと3XCのロワケースの合体です。
ダウエルピンを入れて軽く固定し隙間やらズレなど見てみましたが行けそうです。
普通はこんなことしませんが使えればそれでいいのだ!
結局、中身も1KTになる予定なのでR1-Z→TZRのエンジンになってしまいます。
2台のエンジンをバラシテわかったことは1KTは初期型エンジンでミッションや消耗具合でかなり低走行距離と思いました。
調べてみると5570kmで焼き付きではなく放置でつぶれてしまったようです。
3XCエンジンはそれ相応に消耗しているがミッションはオイル管理がされていたので状態が良かったです。
勝手なプロファイリングですが3XCは走り屋の方が乗っていたのではと思っています。
クランクケースの清掃が地味な作業で一番嫌いです。