ZXR400R FCR エンジン不調の原因が判明
こんにちは
このZXR400Rは2015年6月9日にヤフオクにて購入しました。
購入当初から不動ということでキャブのOHくらいすればエンジンは掛かると思っていましたが、ナメてました。
購入後すぐにFCRキャブを分解洗浄!
エンジンはすぐに始動しましたがアクセルを開けるとエンジンストールしてしまうという現象を確認。
他にイグナイターや電装系のトラブルではないかということもあるのでいろいろ点検するも異常なし。
その後FCRキャブのゴム類全て交換をしてさらに非分解部のパッキンを作成してもらい交換するということまでやってしまいました。
もうFCRキャブ分解は7~8回して通路という通路は全て確認したがまったくよくならないので整備士でバイク好きの知人に預けて調査してもらいました。
キャブの分解清掃も同じくしてもらいましたが症状は変わらずインマニも外して点検したが問題なしでキャブの燃調の変更で普通に走行は出来るようになりましたが完調まで程遠い状態でZXRは帰宅。
やはりキャブではないかと思い中古FCRを購入し完全OHして搭載しても状態はかわらず
お手上げでキャブの燃調を変更してとりあえず乗れるようになっていましたがやはり不満しか残りません!
カタナ1000のエンジン組み立ても終わり涼しくなってきたので先日、ソロツーリングに出かけました。
調子はまずまずですがアクセルを開けすぎるとエンジンストールしてしまうので軽く開けて乗るツーリングには問題はありません。
しかし、レーサーレプリカのZXR400Rがアクセルを大きく開けるとエンジンが止まるなんて有り得ないそれも90年代はサーキットで勝つにはZXRでしか勝てないとまで言われていたバイク!
くやしくてもう一度、不具合調査を始めようと思い寝ながら考えていたらエンジンがストールするほど燃調が薄くなるのはやはりキャブとヘッドを繋いでいるインテークマニホールドしかないと思いムクと起きて分解してみました。
やはりインテークマニホールドには問題ないかーと思ってよくみたらマニの下に1・4番 2・3番をバイパスしているホースを発見!
外してみました。
かなり普通に見えていますがホースの端が劣化してヒビ割れしていました。
そんなに二次エアーを吸うほど割れてはいないかなと思いますが、かなり怪しいです。
部品がないので5mmの燃料ホースで穴をバイパスさせて試乗するためにキャブのテッティングをノーマル状態に戻して
試乗してみたが完璧とはいいませんがかなり良くなっていたのでいままで悩み続けていた問題はマニホールド下の負圧ホース劣化による二次エアー吸い込みと断定。
再発防止のためバイパスホースからボルトに変更しました。
あ~これで問題は一つ解決出来たので良かったです。
最後の調整で完璧に復活できるとこまでやってきました。
GSX1000S エンジン完成
こんにちは~
前回はカバー類を加工に出していたので作業は中断になっていましたが
ホンゴウブラストワークからカバー類が帰ってきたので作業が進みましたが数日分まとめてます。
加工前
加工後
1、クラッチカバー・スプロケカバー・コンタクトカバー・マグネットカバー
(サンドブラスト後にクリア塗装)
2、オイルパン・オイルフィルターカバー
(サンドブラスト→密着防錆プライマー塗装→ガンコート塗装)
塗装色#2408 Silver
どれも中古です。錆びは有りますが傷も無く再生ベースにはもってこいの状態だったので仕上がりも綺麗です。
エンジンを組み立てるにもカバー類が帰ってくる前に一つやらなくてはいけないことがあったのです。
それはエンジンをテストする盆栽カタナ号の車検です。
車検の準備はタンデムベルトの取り付けとHIDを普通のH4バルブに交換するだけ
久しぶりのエンジン点火で、すんなりエンジンは掛からないかなと思っていましたが一発で始動!
アイドリングは少し悪いですが車検を受けるには問題ないのでそのまま車検場に向かい光軸もさわらずそのまま合格!
そして、次の日に一気にエンジンを降ろしてやったぜ!
エンジン降ろしは一人で降ろすことができました。
やはり、道具があるとエンジンを降ろすのも割りとすんなり出来ます。
メンテナンススタンド・ジャッキ・台(プラケース)があれば一人でも可能です。
ジャッキの上には5mmのゴム板を敷いてるのでエンジンにも傷が付きませんでした。
簡単すぎる説明をすると・・・
- メンテナンススタンドで車体をたてる。
- シート・タンク・カウル・マフラーを剥ぎ取る。
- カウルステーを全て外さず持ち上げるように固定
- キャブとエアクリを外す
- 電装系の切り離し
- ドライブスプロケ取り外し
- フレームに水道ホースを切って固定、養生する。
- フレームの下にゴム板を敷いたジャッキでエンジン下にセット
- エンジンタペットカバー取り外し
- エンジン固定ボルト取り外しジャッキUPする。
- エンジンが前に倒れるのでオイルフィルター下部にゴム板追加して安定させる。
- フレームの横にエンジンと同じ高さか少し低い台を用意してゴム板ではしごを掛けるようにしながら台の上に移動させて台の上で安定させる。(エンジンは右抜きのほうがやりやすい)
- フレームの下に置いてあったジャッキを台の横に置いて高さを合わしてジャッキに移動後、下に降ろしてタイヤ付き台車に移動させて終了。
言葉で書けばこんな感じになります。
めんどくさい作業ですがゆっくりやれば安全です。
そして、エンジン組み立てに入ります。
オイルパンとオイルフィルターの取り付け。
エンジンを台の上に置き直してフレームの横に移動。
ゴム板をフレームと台の間にもう一枚追加してフレームの中に入れます。
腰下だけですがかなりの重量になっているので重いですが持てないことも無いです。
さくさく組んでいきます。
ヘッドを載せてカムをセットしバルブタイミング確認します。
そして次期オーナーの中間チェックを受けてクラッチの組み込み!
組み込み前にオイルパン内にエンジンオイル1Lを入れて指でオイルポンプを廻しエンジン内にオイルが行き渡るようにしてやります。
エンジン始動時の焼付き防止のためのおまじないですね~
ここでクラッチの問題が発生していました。
初期型エンジンのクラッチプレートは9枚で後期エンジンのクラッチは10枚です。
あまりにややこしい話になるので次回にします。
ちなみに初期型エンジンと後期型エンジンの違いはクラッチだけではないのでなかなか面白いかもしれません。
カバーをサンドブラストをしてクリア塗装をしてもらったのですが綺麗なのはいいのですがクランクケースの色とあまり変わらないのでなんか味気ない
ジェネレーターカバーも初期型マジックにやられて別の部品を入手。
不細工なエンジンになってしまいましたが梅雨時期の今は早くエンジンを掛けないと中身が錆びてしまうので我慢して装着。
キャブを取り付けてエンジンオイルを規定量入れ、クランクを廻してガソリンをキャブに充填しエンジン始動準備完了!
いよいよデッドストックの部品がエンジンに変わる時がやってきた。
チョークは引かずにセルスターターを押してクランキング開始
「キュルキュル」と廻してもすぐに掛からず一旦クランキング停止
なぜだ?
お!キャブにガソリンを入れたがPRIにした時間が短くてガソリンが少ないかも知れないと思いながらも、もう一度クランキング開始
少しアクセルを開けながらクランキングをするとエンジンに火が入りマフラーから白煙が一瞬、黙々と出たがすぐにおさまりエンジン始動成功。
最後に同調・エアー調整・点火時期の調整をして完了。
よし、目覚めたな。
さて、久しぶりに散歩に出かけようか!
GSX1000S クランクシャフト・ミッション・クランクケース
今回はGSX1000Sの腰下の組み立てです。
新品クランクケースAssy
パーツNo11300-49822
パーツリストで確認するとGSX1000Sの部品番号の末番が1
こちらの方は末番が2なので1000のケースでも少し改良されたケースかも知れません。
ダンボール箱は汚いですが中身は当時のままで錆びも無く良好。
製造されてからかなりの年月が経っていますがいよいよ部品からエンジンに変わる時がやってきたという感じでしょうか!
新品クランクケースAssyの内容ですが詳しく書いておきます。
- アッパーケースとロワケースを位置決めするダウエルピン2個
- ユニオン(右クランクシャフト部分に入るオイルジェット)1個
- 上下ケースの止めるボルト複数
上記の内容が新品ケースAssyの内容です。
新品なので製造時の切削した切粉の掃除が大変でエアブーローするとものすごい量のアルミ辺が散乱!
安全メガネを装着して上下ケースの清掃&洗浄で半日掛かってしまいましたがこの作業はしっかりやらないと痛い目にあうので手は抜けません。
こちらはオークションで以前買った中古GSX1000Sのクランクケースです。
こちらのケースの中にはシフトフォーク・ドラムなどが付いていたのでこちらを外して洗浄後、新品ケースに組み込みます。
クランクシャフトは当時ヨシムラGSX1000Sカタナレーサーのスプリントレース用に製作されたものでマグネットローターが専用のものが必要なのと出力ギヤーがレース用なので一度分解してドナーのノーマルクランクシャフトと組合わせる事で使えるようになりますが今回は中古クランクシャフトを使用。
中古GSX1100Sミッションのオーバーホール
カタナ1100といっても1000と部品は同じなので中古品をオーバーホールして使用します。
カウンター側ミッションの分解はギヤーが圧入されているので油圧プレス機が無いと抜けませんが頑張ってギヤープーラーで抜き取りに成功!
無事に分解出来ました。
中古ミッションの分解時の写真はありませんがミッション自体の程度が悪くカウンター側のギヤーは交換が必要でした。
以前、安く購入した新品のギヤーとベアリングを使い部品を注文します。
足りない消耗品は全て交換!
まだ、ドライブシャフトも出たので新品に交換してやりましたがすごい金額になってしまいました。
これだけ交換するとほとんど新品ミッションと変わらなくなってしまいましたが長く乗るためには必要かなと思いますがお財布が厳しい。
ミッションの組み付けですがドライブ側はスナップリングで組み立て出来ますがカウンター側はそうはいきません。
組み立てるには油圧プレス機が必要なんです。
サービスマニュアルを参照して組み立てますが111.4~111.5mmの余裕が0.1mmしかなく何回も確認しながら圧入!
0.1mmしかクリアランスがないので圧入するだけで神経を使うので疲れてしまいます。
そんでもってミッションが完成!
出来上がったミッションとクランク・Oリングをアッパーケースに載せて液体ガスケットを塗って閉めますが何回も確認して合体させますが、なぜか不安が残ります。
これで腰下は出来ました。
まだ、オイルパン・クラッチカバー・オイルフィルターカバー・マグネットカバーなど加工に出しているので作業はここでストップ
奈良ツーリング ラーメン河&入之波温泉 山鳩湯
奈良ショートツーリング!
最近の相棒はZXR400R
先日、山奥にあるラーメン河に行ってきました。
もう三回目かな?
塩ラーメンとマグロ丼セットが有名なお店ですが、最近価格改定によりセットが1500円と山奥のラーメン屋としては結構なお値段でしたが走りやすい田舎道をバイクで走って食べるラーメンに癒しを感じてしまうのは不思議です。
お店のすぐ下には吉野川が流れ少し遊べそうなところです。
塩ラーメン&マグロ丼のセット!
とにかくこちらのお店は遠方からのライダーが非常に多く、午前中に完売するので行く時はかなり早く出撃しないと食べれなくなる山奥のうまいラーメン屋です。
ラーメン&マグロ丼を食べてお腹一杯になったところで次に向かうのはこの辺では定番の入之波温泉 山鳩湯。
源泉掛け流しのお湯にはナトリウム炭酸水素塩泉 39℃の加熱なし
泉質はかなり良い温泉です。
ここの露天風呂は目の前がダム湖なので眺めが良くて長湯になりがちなので湯あたりに気をつけよう!
近場のツーリングにしてはいい感じでまったり出来ました。
GSX1000S 新品シリンダー・中古ピストン&テンショナー
カタナ1000 新品シリンダー
部品番号 11210-49210
防製剤が塗られていたのであまり錆びていない?
この時点ではあらら、どうしましょ~ という感じでした。
灯油で洗浄すれば少しだけ跡形が見える程度でこれなら使えるなぁ~と安心!
1000のシリンダーは刻印が998となっていますが基本的に1100のシリンダーをボアダウンしたものです。
スリーブ内径と刻印が違うだけで基本的に一緒です。
GSX1000S → 69.4mm
GSX1100S → 72mm
今後、焼付きや磨耗でピストン交換が必要な時はオーバーサイズとして1100純正ピストンが適当となりボーリングが必要です。
他にGSX750Sのワイセコピストンが70mmとボーリングも少なく使えるかなと思いますがバルブリセス(逃げ)や本当に使えるか確認出来ていません。
もし、使えるようであれば値段は高くなりますが1100ピストンを入れる前に1ステップあるという安心はあります。
今のところ確実に交換できる純正1100ピストンはまだ部品が出るので安心ですね!
GSX1000S 中古ピストン
流石に1000の新品ピストンは世の中に残っているとは思えません。
昔、オークションで予備に買った中古のピストンがあるのでそちらを使います。
入手状態で長年置いていたのでまずは分解清掃です。
パーツ洗浄剤 KMC-500に漬け込みます。
洗浄後
1000のピストンは1100でも初期モデルのみ真ん中が盛り上がっている高圧タイプとなります。
おそらく、1000はこのタイプしかないかな!?
洗浄してみたらこのピストンは程度も良くほとんど縦傷もなかったのでラッキーでした。
ピストンリングだけは新品に交換したかったのですが揃えるのは難しいのでこれで組み込みします。
テンショナー
昔にオークションで1000の部品をピストン・クランク・クランクケース・オイルポンプと一緒に購入したもので特に変わってる所は無く一緒です。
テンショナーについては750・1000・1100は年式に関係なくと共通部品で色がブラックとシルバーに塗ってるだけですね!
買えば高いがOHすれば安いです。
オイル漏れすればキャブを外さないといけないのでキッチリOHしておきます。
GSX1000S 初期型ヘッドのバルブ摺り合わせ
今となっては珍しいカタナ初期型ヘッド未使用です。
部品番号 11100-49230
ダンボール箱が長い期間保管されていたことを伺わせます。
中身は以外と綺麗ですが2~3本のバルブガイドに少し錆が発生
まだ磨けば取れる程度だったのでよかったです。
長年蓄積した埃をエアーブロー&洗浄し各部をチェック
新品未使用なので切削時の削り粉がボルト穴に沢山残っていてブローするだけで粉まみれ!
ネジ穴は全てめん棒で掃除しないと駄目なくらい溜まっていたので掃除が大変。
そして綺麗になったところでバルブの摺り合わせをします。
バルブは1100の中古ですが1000と共通部品なんで使えます。
バルブフェースを研磨して磨き込みました。
最初は内燃機屋にお願いするつもりでしたがお金も掛かるので自分でスリスリ!
根気の要る作業です。
おかげで手に豆が出来ました。
もう一度洗浄後、カムシャフトをのせて規定トルクで閉め込みフリーの状態で軽く回るかチェック。
こちらのカムシャフトはGSX1000Sの1000km外しの中古品です。
カムのスプロケットIN451 EX470
この組み合わせで問題あるのはカタナマニアにはよく知られているところですが最終的に長穴加工をしてバルタイをとらなくてはいけないかも!?
新品のバルブステムシール・新品バルブスプリングを組み込んでヘッドは完成。
日本では初期型のヘッドカバーは中々手に入らないので困っていましたが新品がイギリスにあったので輸入、初期型ブリーザカバーも日本で見つかることも無くアメリカから輸入しました。
完成写真は撮ってないのであしからず!
GSX1000S KATANA デッドストックパーツ
かなり久しぶりの更新ですが再開します。
私のガレージには長年、溜め込んだカタナ1000の部品が棚に散らばっていました。
ストックしているエンジン部品はデットストック品が沢山あります。
入手はオークションですがこのGSX1000S KATANAパーツはある一人の方から落札したものでした。
最近になってわかったのですがその方は当時ヨシムラのレース関係者で雑誌にも出ている人だったのです。
かなりビックリしました。
どうやらこれらのパーツ達は当時のレーサーカタナの補修部品と推測してしまいますが本当のことは聞いていないのでわかりません!
さて、このようなパーツ達ですが長年置いていても錆びて使えなくなるのがオチです。
たまに箱を開封してオイルを染ませてやらないと駄目というのはめんどくさがりの私には向いていません。
なので重い腰を上げてエンジンとして組上げることにしました。
今回はパーツを紹介します。
まずは初期型ヘッド&シリンダー
新品の初期型ヘッドカバーもあります。
新品 初期型ヘッドカバー&カムシャフト(中古)
新品 クランクケースASSY
未使用のクランクシャフト
このクランクはスプリントレース用でSTDのエンジンには使えませんでした。(涙)
上側 ノーマルGSX1000Sクランク(中古)
下側 スプリントレース用クランク(未使用)
マグネットローターが薄型のものを取り付けるためオニギリ自体が別物&出力歯車が横向きになっています。
仕方ないので中古クランクでの組み立てしか出来ません。
プライマリーギヤー(新品)
中身を撮るのを忘れてしまいました。
耐久レース用 Lカバー(未使用)
取り付け出来ないので観賞用!
次回は組み立てをUPします。